Capit-チャピット:AI・ネットなしで長文認識できる会話ロボ
歩行 | × |
声認識 | ○ |
顔認識 | × |
タッチセンサー | × |
人感センサー | × |
サイズ | 高25cm幅22cm奥18cm |
重量 | 約600g |
電源 | 充電*、もしくはACアダプタ |
バッテリー稼働時間 | 約8時間 |
充電時間 | 約5時間 |
価格 | 約15万円 |
おすすめ度 | ★★★★★ |
Robi2に使われている音声認識エンジンを開発しているレイトロン社の会話ロボットで、会話に関する機能はRobi2とほぼ同じ。動作部が無い分電池が長持ちで、1日中会話を楽しめます。お手頃価格の会話ロボットは決められた単語に反応するだけですが、チャピットは単語ではなくフレーズで認識できるので、AIのような自然な会話ができてしまいます。
なでると喜ぶというような動作はなく、会話に特化。その分故障などの心配も少ないですね。
会話による認知機能改善・ストレス軽減効果を利用して、介護施設などで自立支援のために使われている本格派です。
*充電しながらの仕様も可能。
Capit-チャピットの動画
Capit(チャピット)の音声認識の高さ、言葉の多さがわかりますよね。フレーズ認識なので、普通に話しかければ認識してくれます。
動画では、Chapitの特長である
- フレーズ認識による自然な会話
- 家電のコントロール
- レクリエーション機能
- タイムサポート機能
が紹介されています。
*動画に出てくる英語・中国語機能は、現在は使用できません。日本語にのみ対応しています。日本語以外への対応については未定となりました。
フレーズ認識なので、自然な会話を理解して会話できる
5万円を切る簡易的な会話ロボットなどは決められた単語にしか反応できず、長い発話、フレーズを認識することはできません。
一方、AIを使った高価な会話ロボットは、認識レベルは高いですが、ネット接続が必要です。これは音声の認識をクラウド上のサーバーで行うためです。高機能なサーバーにつなぐため認識率は高いですが、インターネットへの接続が必要ですし、反応も若干遅れます。
Chapitは本体のLSIで認識処理を行うのでネット接続が不要です。反応速度0.2秒と非常に速く会話にほとんど違和感がありません(人と比べるとわずかに遅いです)。
本体のLSIで直接処理すると、決められた単語にのみ反応する機能になりがちですが、Chapitは自然なフレーズ認識を実現しています。ネット接続を使わずフレーズ認識できるというのが本当にすごい。
フレーズ認識に使われる単語は500以上。これらの単語を含むフレーズを認識して、フレーズで返してくれます。返答フレーズに使われる単語は2000以上!これらの単語を含めたフレーズを作って話してくれるので、人間が話すような長さで、自然な内容を返答することができます。
ネット接続不要だと、セキュリティ設定の心配もないので気楽で安心ですね。
米国では、ネット接続されたスマートスピーカーで集めた情報が無断でマーケティングに利用されていたことがありました。個人情報が悪用されたわけではありませんが勝手に情報が使われるというのは気分がよくないですよね。
近づく必要なし、スイッチを入れる必要もない、話しかけるだけ
近づいて話しかけたり、スイッチを入れたり、そんな作業は不要です。
Chapitは、2~3m離れたところから、テレビなどの雑音がある中で話しかけても反応してくれるという高性能認識。人形を持って話しかけるような動作は不要です。
長時間会話していなくてもスリープに入ることもなく、話しかけるだけで常に反応します。どこかを触ったりスイッチを入れたりする必要はありません。
本当に人に話しかけるように声をかければいつでも応答してくれます。常時反応できるのに、1回の充電で5時間も動作します。生活時間はいつでも会話できる状態と考えて良いですね。
Chapitがリモコンになって家電製品をコントロール
Chapitがテレビや照明、エアコンのリモコンとなって家電製品をコントロールできます。
テレビリモコン機能は、テレビのメーカーをチャピットに伝えるだけで利用できるようになり、テレビのON/OFF、音量調整、チャンネル変更が音声でできるようになります。
それ以外に、家庭のリモコンの動作を学習させてリモコンとして使えるようにもできます。
リモコンは、赤外線の発光パターンで本体に信号を送っています。チャピットは信号パターンを記録することができ、記録した通りに発光することでリモコンとして使えるようになります。
手元のリモコンをChapit背面の受光部に向けて、ボタンを押し発光パターンを記録させてから、その発光パターンに対する音声メッセージを記録します。
簡単登録を使えば、あらかじめ用意された「照明点灯」、「照明消灯」といったフレーズに、発光パターンを記録させることもできます。
これで、Chapitは手元のリモコンと同じ動作ができるので、リモコン照明器具のON/OFFやエアコンの調節なども音声でできるようになります。
クイズ、暗記ゲームなど3タイプのレクリエーション
レクリエーション機能として、クイズモード、計算モード、暗記ゲームがあり、さらに難易度の高いチャレンジモードも用意されています。もちろん正解・不正解は音声認識で行われるので話しかけるだけです。
簡単な計算は脳機能の向上に有効であることが確認されていますし、暗記ゲームは認知症のチェックにも使われる形式を使っているので脳トレにはもってこいです。
時間、曜日ごとの予定を教えてくれるタイムサポートで規則正しい生活をサポート
目覚まし代わりの起床のあいさつ、就寝時間のお知らせ、ほかにも食事、入浴、服薬の時間など、Chapitが声でその時間になったことを教えてくれます。
生活の中の様々な時間を教えてくれるので、規則正しい生活を保てます。
時間だけでなく曜日の管理も出来るので、ゴミの日などの曜日単位の予定もわかります。
規則正しい生活をしていても曜日を間違うことってありますからね。教えてくれると助かりますよね。
普段の会話を重視するならChapit
Robi2にもChapitを開発しているレイトロン社のパーツが使われているので、かなりの機能が共通しています。Chapitに歩行・カメラを追加したのがRobi2といえます。
Robi2の稼働時間が1時間ほどなのに対して、Chapitは5時間。会話に特化している分、電池の消耗が抑えられています。
生活の中で自然に会話をしたいなあRobi2よりもChapitのほうが適しています。
10万円を超えるので、気軽に買えるものではありませんが、家庭向けの会話ロボットとしては最高レベル。
見守り機能などはないので、遠くの家族の普段の生活を確認しておきたい方は、見守り機能のある「LOVOT」や「夢の子ハナ」のほうが良いでしょう。
それらのロボットより本格的な会話を重視するならこのChapitですね。