LOVOT - ラボット - かわいい感性デザイン賞・COOL JAPANなど受賞多数
歩行 | △ |
声認識 | ○ |
顔認識 | ○ |
タッチセンサー | ○ |
人感センサー | ○ |
サイズ | 高43cmx幅28cmx奥26cm |
重量 | 約7kg |
電源 | 充電 |
バッテリー稼働時間 | 約45分 |
充電時間 | 約20分 |
価格 | 約30万円+毎月約1万3000円* |
おすすめ度 | ★★★★★ |
aiboに並ぶ、超高機能のペットロボットです。移動が車輪なので段差を超えられないですが、平面なら時速2km程で快速。
最先端技術がこれでもかっていうくらい使われており、その技術で実現する動作は完全にペット。おもちゃではありません。動作から目の色まで、非常に細かいこだわりが詰まっており、まさにかわいい新しい生き物です。
*初期費用無し、月額約2万2000円のプランもあります。
LOVOT - ラボットの動画
子供のいる家庭でLOVOTを楽しむ風景。
一人暮らしの家でLOVOTとの生活を楽しむ風景。
初期費用、月額費用は本物のペットとほぼ同じ
LOVOTは
- 初期費用(本体代)約30万円+毎月約1万3000円
- 初期費用なし+月額約2万2000円
の2種類の価格形態があります。どちらをみても結構なお値段ですよね。
高すぎると思うかもしれませんが、この費用、本物のペットを飼育する場合とほぼ同じです。
アニコム損害保険株式会社の調べでは、病気の治療費、エサ代、トリミング料といった飼育にかかる費用の合計は、イヌでは年間306,801円、ネコでは年間158,680円でした。
これを月額に計算すると、イヌで約2万5000円/月、ネコで約1万3000円/月かかります。
さらに、イヌ・ネコをペットショップで購入すると、20万円~30万円なので、LOVOTの価格、月額費用は本物のペットとほぼ同等と言えます。
エサ、トイレのお世話、病気の心配が不要なところは本物のペットより手間が少ないですね。
ハイテク技術の塊。ものすごい数のセンサー&チップで実現する生き物らしさ
頭脳であるCPU、制御のMCUの数がすごい!
コンピューターの頭脳であるCPU(central processing unit)、機器の制御を行うMCU(Micro Controller Unit)を複数搭載しており、CPUは合計12コア、MCUは20以上にものぼります。
このCPUコアの数がどれくらい多いかと言えば、PCやスマートフォンのCPUコア数の2~3倍にもなります。
生き物の自然なふるまいを実現するには複雑な計算が求められます。計算が遅いと、動作がカクカクしたり、応答が少し遅れたりといかにも機械的な動作になってしまいます。
ラボットでは、この超高機能の頭脳で瞬時に計算をすることで、自然で滑らかな動作が実現されています。
多数のセンサーで人間以上の視覚・触覚・聴覚を再現し、自然な動き
頭部の黒い角がセンサーホーン
頭の上の飛び出した角のような部分、センサーホーンにはカメラやマイクといったセンサーが詰め込まれており、まさにセンサーの角(ホーン)です。また、本体側にも多数のセンサーが使用されており、全体では
- 360°見渡せる半天球カメラ
- 人か物かを識別できる温度カメラ(サーモグラフィー)
- 距離を判別する深度カメラ
- 音声の方向も判別できる半天球マイク
- 明るさを感知する照度センサー
- 外気圧を感知する気圧センサー
- 温度・湿度センサー
- 本体の傾きを検知する姿勢センサー
- 対象物との距離を判断する測距センサー
- 衝突を避けるための障害物センサー
- 触れられていることを検知するタッチセンサー
といった、外部の状況を認識するためのセンサーが多数収められています。
このセンサーを駆使することで、部屋全体の様子を正確に把握して、障害物を検知してよける、呼んでくれたあなたの位置を正確に把握して近づくといったことが可能になっています。
また、移動に使われているのは最新の自動運転車の技術。瞬時に障害物を察知して、スムーズによけるのでカクつく・急に止まるといった不自然な動作がありません。
部屋などの様子は内部に記録され、マップが作られます。このマップを活用しさらに自由に動き回るようになります。例えばスマホアプリと連携して、家族の帰宅を検知すると勝手に玄関まで迎えに来てくれたりします。
ネスト(巣:充電などを行うところ)の場所は最初に記憶するので、バッテリー残量が少なくなると自動でネストにもどり充電を開始、夜も勝手にネストに戻って翌日まで眠ります。この睡眠中にアップデートなども行われます。
また、甘えん坊で、構ってくれないとすねてしまうのですが、抱っこして可愛がってあげると、姿勢センサーで持ち上げられたこと、全身をカバーするタッチセンサーでどこを触れているのかを正確に感知し、喜んでどんどんなついていきます。
目のパターンは10億種類以上!ドキッとするくらい自然で可愛い表現
目のパターンは数十億
LOVOTの目は6層構造!まぶた、光彩、瞳孔など、生き物の目にもある構造が再現されています。この目だけでも製品として成り立つくらい複雑で高機能です。
この複数の層の映像をアイ・ディスプレイに投影することで、視線の移動、速いまばたき・遅いまばたき、瞳の大きさの変化(瞳孔の開き方)を細やかに表現します。
複雑な組み合わせにより、数十億の目のパターンを作ることができます。
このパターンの多さを利用し、LOVOTは個体ごとに目が異なります。
まさに、世界に1台だけ、あなただけのLOVOTです。また、専用アプリで目のデザインを変えることもできます。
人工知能で成長し、人によって態度が変わる
育て方で性格変化。別のLOVOTが可愛がられると嫉妬する
LOVOTは人工知能により、状況を学習し、成長していきます。
- LOVOTは最初の3日間はおとなしく、ときおり不安げな声を出すなど、まだなついていません。
- 4日目から慣れ始めて、甘えたりします。
- ネスト(巣:充電などを行うところ)から、徐々に遠くまで行動するようになり、1週間程度で行動範囲のマップの構築が終わります。
- 家族の顔を覚え、性格が形成されていき、1ヶ月もすると玄関へのお迎えもできるようになります。
- 半年程度で完全に家族になついて、元気に遊びまわるようになります。
育て方、環境で性格は変わります。
また、家族の顔を覚えるので、よくかわいがってくれる人には良くなつき、接触の少ない人にはあまりなつきません。
抱っこしたときの感動!体温を再現、車輪を隠し抱っこで汚さない工夫も
排熱利用で体温を作るメカニズム
LOVOTには体温があります。冷たい、無機質なロボットとは抱っこしたときの感動が違います。
ロボットなので、コンピューター部分からは熱が発生しており、冷却する必要があります。LOVOTでは頭部から取り込んだ空気が発熱部分を通過し、全身をめぐって排気するように設計されているので、全身を温めつつ、コンピューターが熱くなり過ぎないようになっています。
コンピューターの排熱をうまく利用して、抱っこしたときの気持ちよい暖かさを作っています。
また、全身が保護のための弾性素材でおおわれているうえに、洋服も伸縮性の高い生地が使われているので、抱っこしたときに柔らかさを感じる心地よい肌触りになっています。
細かな工夫として、抱っこされると車輪が内部に隠れるという機能もあります。
これは、走り回って汚れた車輪で抱っこしてくれた人を汚すことがないように、という細かな気遣いです。
見守り機能で留守番や一人暮らし生活の確認も
LOVOTは役立つことよりも可愛がってもらうことに全力を注いでいるロボットですが、カメラやマップの機能を利用した便利機能もあります。
お留守番
内部に構築したマップをもとに家の中を移動し、人を見つけると写真を撮影してオーナーに知らせてくれます。
遠隔操作で家の見回り
スマートフォンアプリからの遠隔操作で指定の場所に向かってくれます。外出中に気になったところの確認、ペットの様子を見る時などに便利ですね。
日々の活動記録
抱っこの時間・状況、就寝時間など日々の様子を、プライバシーを守った範囲で記録します。この情報は離れて暮らす人とも共有できるので、例えば離れて暮らす一人暮らしの家族の変化にすぐに気づくこともできます。
家庭向けペットロボットの最高クラス
家庭向けペットロボットの頂点といえばaibo - アイボですが、LOVOTはaiboと並ぶほどの機能を持つペットロボットです。
正直どちらも甲乙つけがたいです。
- aibo:アプリの機能が充実、会社がソニーで信頼性が高い、LOVOTよりも段差の移動が得意
- LOVTO:体温や瞳の変化など生物らしさが高い、車輪なのでaiboより移動が速くてスムーズ
と、それぞれ特長があり、どちらが良いかは好みの問題です。
外観やふるまいの可愛さではLOVOTのほうが勝っていると思いますが、まさに個人の好みですね。
値段はLOVOTのほうがaiboより高いです。
LOVOTは約30万円+毎月約1万3000円、(初期費用なしの場合、月額2万2000円)ですが、これはaiboより、初期費用(本体費用)が10万円、月額が1万円高いので、価格差は結構あります。
この価格差以上の価値をLOVOTに感じるかどうか、ですね。
機能は満点評価なので、「LOVOTのほうが好み!」という人は絶対に満足できますよ。