夢の子 ハナ - 1万通りのおはなし・600語の理解を実現したロングセラーの最新版ロボット
歩行 | × |
声認識 | ○ |
顔認識 | × |
タッチセンサー | ○ |
人感センサー | × |
サイズ | 約26x33cm |
重量 | 約1kg |
電源 | 充電* |
バッテリー稼働時間 | 約7時間 |
充電時間 | 約4時間** |
価格 | 約3万5000円 |
おすすめ度 | ★★★★☆ |
夢の子 ハナは2004年から続くタカラトミーの「ヒーリングパートナーシリーズ」最新版です。前作の夢の子ネルル・ユメルから大幅に機能UP。認識ワードは10個だったのが600語に!高機能会話ロボットと同等の語数になりました。
前作の特長であった、まぶたの動きや寝かしつけは今作でも継続。まぶたが動くだけで、人形の不自然さがぐっと和らぐので不思議なものです。
スマートフォンと連携した見守り機能も搭載され、一人暮らしの方へのプレゼントとしてより使い勝手がよくなりました。
*充電中も使用することができます。
**初回充電時の充電時間です。
前作「ネルル、ユメル」の動画
夢の子 ハナの動画がまだ用意されていないので、代わりに前作のネルル・ユメルの動画を掲載します。
おしゃべり、寝かしつけ、まぶたの動作といった基本機能はハナと共通です。まぶたが動くだけで人形が話す違和感が和らいで、自然に感じるから不思議です。
1万通りのお話し・600語認識・50曲のお歌を収録
認識できるワード数が600語と、おもちゃレベルを超えてきました。初代Robiが200語なことを考えると600語という数がいかに多いかがわかります。ヒーリングパートナーシリーズ前作の夢の子ネルル・ユメルは10語なので大幅な機能UPです。おなじくヒーリングパートナーシリーズでは現行のダッキーが200語なので、これと比べても圧倒的です。
さらにお話しのパターンは1万通り。これは組み合わせなので複数回使われるフレーズもありますが、それでも1万通りもあれば「いつも同じこと言っている」という不自然さはもうありません。
時間帯や季節に合わせて話す内容も変化しますので、自然な会話が楽しめます。
長時間放っておくと省電力モードになって会話に返答しなくなります。この場合は手を握ってあげると話し始めて通常モードに復帰しますので、それから話しかけましょう。
マイクは鼻の上の眉間部分に設置されているので、正面から話しかけると認識されます。推奨は鼻から30cmの位置から話しかけることになっています。鼻に向かって話すというと一見不自然に感じますが、正面から話すことになるので自然ですよね。
座らせるだけの簡単充電。煩わしい電池交換が不要で好きなだけ使えます
充電式なので、電池交換の必要が無くなりました。
一人暮らしの方に使ってもらうと、結局電池が切れたら使わなくなることがありましたから、この変更は地味ながらも大きな効果があります。
それに電池交換って、人形の中を開くので機械の部分が丸見えになって興ざめするんですよね。機械的な部分はできるだけ見えないようにしたほうが可愛さは増します。
また、充電も椅子型の充電器に座らせるだけの非接触充電を採用しています。充電ケーブルを人形に差し込むような無粋なことはしませんし、差込口などもありません。人形の可愛さを損なうことが無いよう、よく考えられています。
電圧が低くなり充電が必要になると「なんだか眠たくなってきちゃった〜。お椅子に座らせて。」と言いますので、すぐに座らせて充電を始めましょう。
また、使わない時、就寝時は充電器に座らせればバッテリー切れの心配はありません。
センサーで握手・なでなで・だっこなどを感知、寝かしつけるとお昼寝タイム
手・足・頭にタッチセンサーがあります。
手・足は握ってあげると反応してお話を始めます。
話しかけても反応しない時はまず握手から始めましょう。省電力モードから復帰してお話しできるようになります。
また、両手を同時に握るとお歌を歌ってくれます。
頭のタッチセンサーはなでなでに反応。
頭を優しくなでてあげると喜んだ反応を返してくれます。
そして、前作の夢の子同様、寝かしつけセンサーも搭載。仰向けにしてお腹を優しくトントンとしてあげるとお昼寝しちゃいます。寝かしつけってかわいいですよね。
さらに姿勢センサーで体の向きを検知しています。これで抱っこされたことを感知して喜ぶ反応をします。
スマートフォンを通じて、メッセージ送信と活動記録の確認で一人暮らしを見守り
一人暮らしの方の見守りにうれしいのが、スマートフォンでのメッセージ送信と、活動記録の確認です。
スマートフォンアプリを通じて、ハナに話してもらいたいメッセージを繰ることができます。(ハナをWi-Fiで接続する必要があります)
- アプリには「朝、薬飲んだ?」など、20個のメッセージが用意されており、送りたいメッセージを選択し送信します。
- メッセージが送信された後、ハナの手を握ったり、頭をなでたりすると「メッセージが届いたよー」といってメッセージが再生されます
- メッセージに対して「はい」「いいえ」の音声返答を認識でき、認識されると返答をアプリに送ります。
はい、いいえの解釈はちょっと難しいところはあって、「お部屋暑くない?」に「はい」と送られてきたら「暑くない」という意味ともとれるのですが、「いいえ、暑くないですよ」って言うこともありえますからね。
返答の認識は過信しないようにしましょう。完璧な確認でなくとも、「薬飲んだ?」などのメッセージが送信できるだけでかなり助かりますよ。
メッセージの送受信以外にも活動記録も確認できます。
抱っこや手を握ったという活動の回数が1日ごとに記録され確認できます。また、最新の操作日時も確認できます。
これで、「昨日の操作が極端に少ない」、「今日、操作していない」ということが確認でき、異常があればすぐにわかります。操作回数のみなので、プライバシーが保たれ使う側も安心です。
お留守番・お出かけモード、呼び方設定など前作からの好評の機能を継続
起床・就寝時間の設定
起床、就寝の時間を設定できます。設定した時間に起動して朝を知らせてくれます。夜は就寝時間になるとおやすみといって眠り、スリープモードに入り動作しなくなります。
ひとり言で一人の空間を明るくしてくれる
こちらから話しかけなくても独り言をつぶやきます。静かだった空間が人の声がする明るい空間になります。
ひとり言の頻度は「少し・普通・たくさん」の3種類から選ぶことができます。
前作では、「おしゃべりしすぎ」という意見や、「ちょうどいい」という意見がそれぞれありましたが、これで使う人の好みに合わせた量にできますね。
家を留守にするときは留守番モード
片方の手を2秒握ると「お出かけ?お留守番?」と聞いてきます。
一度手をはなして同じ手を握るとお留守番モードに入ります。お留守番モード中はスリープに入り動作しなくなります。どちらかの手を2秒間にぎり続けるとお留守番モードが解除されます。
家を空ける時など、静かにしてもらいたい時に助かります。
外に持ち出すとき便利なお出かけモード
片方の手を2秒握ると「お出かけ?お留守番?」と聞いてきます。
一度手をはなして反対の手を握るとお出かけモードに入ります。お出かけモード中は手を握った時だけお話をするので、ひとり言を言わなくなり、不意の反応や会話を避けることができます。
どちらかの手を2秒間握るとお出かけモードが解除されます。
外に持ち出すときなど、不意にお話ししてほしくない時に便利な機能です。
寝かしつけを楽しめるお昼寝モード
仰向けにしてお腹をトントンとしてあげると、「眠くなってきたー」といって、目を閉じてお昼寝します。自分がお昼寝するときに寝かしつけるのもいいですよね。
呼び方は10種類の中から選べます
- 呼んでもらう時の呼び方は、以下の10種類から選ぶことができます。
- お母さん
- お父さん
- ママ
- パパ
- あばあちゃん
- おじいちゃん
- おねえちゃん
- おにいちゃん
- おばちゃん
- おじちゃん
おしゃべり玩具を超えた、5万円未満では最高の機能
認識語数、おしゃべりのパターン数は、AIなしの家庭向けの会話ロボットとしてはかなり上位の性能です。AI搭載機や、10万円を超える高級機のように長文の理解はできませんが、そこは価格との折り合いです。5万円未満の製品としては最高レベルです。
同様のおしゃべりロボットが国内にいくつかありますが、多くの製品がタカラトミーから部品や製品を提供してもらって作っているため、機能が似ています。
そんな供給元であるタカラトミーの最高の製品がこの「夢の子 ハナ」で、同等製品は他社からは販売されていません。
もちろんそれぞれ特色がありタカラトミーが常に最高というわけではありません。何を重視するのかでおすすめ品は変わります。
5万円未満の製品で考えた時、会話機能、見守り機能を重視するなら「夢の子 ハナ」で決まりです。
個人的にはまぶたの動きが本当に良いと思っています。この動き一つで人形であることが薄れるんですよね。